スキログ|忙しい毎日でも“好き”を大切にする雑記ブログ

雑記ブログなのでまとまりはないですが、思いついたことを思いついたままにつづりたいと思います。日記というよりは読者の方の何らかのためになる記事を書きたいと思います。

【ふるさと納税】すみっコのティッシュ:高知県土佐市

11月にもなり、もうあっという間に2025年も終えるような季節になってきました。

ついつい毎年年末までやらずに来てしまうふるさと納税について、過去に頼んできた返礼品についてコメントを書いてみたいと思います。

 

今回は、すみっコぐらしのティッシュです。

www.furusato-tax.jp

 

ふるさとチョイス

 

ティッシュを選ぶメリット

ふるさと納税自体にメリットがあることは、ここでは説明は割愛しますが、日用品として利用するものを選ぶことで、節約を兼ねることが出来ます。

そのときにまずおすすめがティッシュです。なんたって時間がたっても痛みも腐りもしないですし。ただ20箱が一気にくるので保管しておく場所は必要です。重たくもないので、ほどほどに積み上げておけばOKです。

 

 

すみっコぐらしのティッシュの使い心地

まず画像の通り、箱全体にすみっコぐらしが描かれているので届いた段ボールをあげると思わず声が出るくらいすみっコぐらしずくしです笑

肝心のティッシュですが、とても柔らかくて使いやすいティッシュです。1枚1枚にすみっコのデザインがされているので、何枚も使って無駄遣いしないように子供たちに言うにはとってもよいです!無駄に使うとなくなっちゃいますもんね。

 

ちなみに到着までの期間はそれほど待つことなく、滞りなく届きます。

緑基調で可愛らしいデザインなので、自宅用で使うのはもちろんですが、親族などに少しプレゼントしても可愛らしいかと思います。

 

 

 

高知県土佐市の返礼品

このティッシュは、24,000円以上の寄付になります。もちろんただティッシュを買うよりも値段は高いですが、それはふるさと納税なので納税込みでの額なのでお気になさらず。ちなみに鼻セレブ1つ300円とすると、6,000円×すみっコ価格が物の値段ですね。

 

良く知られている都市なので、あまり語るまでもないですが、高知県の県庁所在地で私も一度行ったことがありますが、かつおがおいしいです。また坂本龍馬も有名な土地です。

 

www.furusato-tax.jp

 

人口:25,646人 (2025/1/1)

高齢者割合:37.1%(2025/1/1)※全国平均28.8%

子供の割合:10.9%(2025/1/1)※全国平均11.2%

ふるさと納税の数と額:87,054件 957,153,700円

 

 

 

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【季節行事】ハロウィンの本当の意味~かぼちゃじゃなくてかぶ?

10月になると、街がオレンジと黒に彩られ、スーパーにはカボチャのお菓子や仮装グッズが並びます。SNSでもハロウィンの写真が溢れ、「仮装の日」としてすっかり定着しましたね。

でも、よく考えてみると──「ハロウィンって、いったい何の日なんだろう?」と思ったことはありませんか?どうして仮装するのか、なぜカボチャのランタンを飾るのか。
その由来を知ると、今のハロウィンの楽しみ方がちょっと変わって見えてくるかもしれません。

 

ハロウィンの起源 ― ケルト民族の“サウィン祭”とは?

現代のハロウィンのルーツは、今から約2000年前にヨーロッパの北西部に広がっていた古代ケルト民族の行事にあります。彼らは「サウィン(Samhain)」という祭りを、10月31日に行っていました。これは、一年の終わりと新しい年の始まりを祝う収穫祭であり、同時に死者の霊を迎える日でもありました。

当時のケルト暦では、11月1日が新年。その前夜である10月31日は、“この世とあの世の境界がもっとも薄くなる日”と信じられていたのです。祖先の霊が家族のもとを訪れる一方で、悪霊も現世にやってくると恐れられました。

人々は、悪霊に取り憑かれないようにと、動物の毛皮や仮面を身につけて自分の姿を隠すようになりました。これが「仮装」の起源とされています。さらに、村々では焚き火(ボンファイヤー)を焚き、悪霊を追い払いながら収穫を祝いました。現代のハロウィンで「火」や「光」が多く使われるのは、その名残でもあります。

 

カボチャのランタンは“魔除け”の名残

やがてこの風習は、アイルランドスコットランドに伝わり、人々はカブをくり抜いて作ったランタンに火を灯し、悪霊を追い払うようになりました。それがアメリカに移住した人々によって伝えられると、入手しやすく加工しやすい**カボチャ(pumpkin)**が使われるようになり、現在の「ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)」が誕生しました。

この“ジャック”という名前は、民間伝承の登場人物に由来します。生前に悪事を重ね、天国にも地獄にも行けなかった男・ジャックが、カブのランタンを手にさまよい続けたという話。その姿がランタンのモチーフになったと言われています。つまり、あのかわいらしいカボチャの顔も、もともとは“魔除け”だったのです。

ハロウィンがキリスト教と融合するまで

中世に入り、ヨーロッパにキリスト教が広がると、教会はサウィン祭を排除せず、取り込む形をとりました。11月1日を「諸聖人の日(All Hallows’ Day)」とし、その前夜の10月31日を「All Hallows’ Eve」と呼びました。この“Eve”が短縮されて、現在の「Halloween」という言葉が生まれたのです。

こうして、古代の死者の祭りとキリスト教の聖人の祝日が結びつき、宗教・民俗・自然信仰が混じり合った“特別な夜”となりました。もともとは「死者を悼む日」であり、同時に「冬を迎えるための祈りの日」でもあったのです。

 

 youtubeにアニメで紹介動画もあるので、ぜひ!

 

youtu.be

 

 

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アメリカで子どものお祭りに変わった理由

ハロウィンが現在のような“明るいイベント”になったのは、19世紀にアメリカへ渡ってからです。アイルランドスコットランドの移民たちがサウィンの風習を持ち込み、
やがて地域の行事として定着していきました。アメリカでは、宗教的な意味合いが薄まり、家族や近所で楽しむ子どものお祭りへと変化します。
その象徴が、「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」。これは、「お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ」という意味で、子どもたちが近所の家々を訪ねてお菓子をもらう習慣です。また、ハロウィンはお菓子メーカーや映画産業とも結びつき、次第に商業的イベントとして拡大しました。「キャンディ・コーン」や「ホラー映画」など、
ハロウィンをテーマにした文化が次々と生まれ、アメリカのポップカルチャーの一部として定着していったのです。

 

日本に広まったのは“ディズニー”と“渋谷”がきっかけ

日本にハロウィン文化が入ってきたのは、意外と最近のこと。1990年代後半、東京ディズニーランドが開催した「ディズニー・ハロウィン」が大きな転機となりました。園内のデコレーションや仮装イベントが大人気となり、子どもたちを中心に“ハロウィン=楽しい秋のイベント”というイメージが広がります。

その後、2000年代に入ると、若者が自主的に仮装して集まる渋谷のハロウィンが注目を集めました。テレビやSNSを通じて全国に広まり、「非日常を楽しむ日」「自由に変身できる日」として、日本独自の形で定着していったのです。

ただし、日本では宗教色や家庭的な側面が薄く、どちらかというと「コスプレイベント」や「SNS映えのためのイベント」として発展しました。その軽やかさこそ、日本の文化らしさとも言えるでしょう。

 

海外と日本のハロウィンの違い

観点 アメリカなど 日本
主役 子ども 若者・大人
目的 近隣交流・家庭行事 仮装・写真・イベント
雰囲気 家庭的で温かい エンタメ・にぎやか
内容 お菓子配り・ホームパーティ コスプレ・街イベント

どちらにも共通しているのは、「人とつながる」という本質。アメリカでは家族や地域の絆を、日本ではSNSやイベントを通じて“人とつながる時間”を作っているとも言えます。つまり、形は違っても、ハロウィンが持つ「交流」と「変身の楽しさ」は世界共通なのです。

 

今年のハロウィンをもっと楽しむために

起源を知ると、ハロウィンの楽しみ方にも深みが出ます。単に仮装するだけでなく、“収穫祭”や“先祖を想う日”として過ごしてみるのも素敵です。

たとえば、こんな楽しみ方はいかがでしょう?

  • 家族でカボチャ料理を作る(パンプキンスープやパイなど)

  • 子どもと一緒に「トリック・オア・トリート」ごっこ

  • 手作りのランタンで玄関を飾る

  • ハロウィン映画を観ながら“おうちシアター”

  • SNSに「#我が家のハロウィン」を投稿してシェアする

こうした小さな工夫でも、日常の中に季節のリズムが生まれます。
ハロウィンはもともと、自然のサイクルと共に暮らしてきた人々の知恵から生まれた行事。その原点を少しだけ感じながら過ごせば、“仮装以上”の楽しみ方が見つかるはずです!

 

過去の季節行事関連のトピック

 

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【中学受験】文化祭でどこをみるか?

~パンフレットではわからない校風を感じ取る視点~

中学受験を考える家庭にとって、文化祭は志望校を知るための貴重なチャンスです。説明会では先生の話を聞く機会が中心ですが、文化祭では生徒たちが主役。
パンフレットや公式サイトでは伝わらない、“その学校らしさ”がにじみ出る時間です。

ただ、実際に行ってみると「どこの学校も明るくて楽しそう」で終わってしまうことも多いですよね。私自身も最初はそう感じていました。
けれどいくつかの学校をまわっているうちに、雰囲気の違いが少しずつ見えてきました。文化祭は、表面的な派手さを見るというより、“空気の違い”を感じ取る場所なのかもしれません。

 

生徒の立ち振る舞いから感じる「教育のトーン」

最も印象に残るのは、生徒たちの接し方です。
受験生や保護者に対してどんな態度で話してくれるか――これにその学校の教育方針が表れます。ある学校では、こちらが何か質問すると、明るく笑顔で答えてくれました。
まるで友達のように話してくれる距離感が心地よく、「この学校はフレンドリーで活発な子が多いんだな」と感じました。
一方、別の学校では、声をかけると立ち止まり、きちんと姿勢を正して答えてくれる。言葉づかいも丁寧で、全体的に落ち着いた印象を受けました。
説明会では「自主性を育てます」「礼儀を重んじます」といった言葉が並びますが、文化祭ではその結果を“実際に目で確かめられる”のです。

 

 

仲間同士の雰囲気は「日常の縮図」

少し引いた目線で見てみると、仲間同士の関わり方にも違いが見えてきます。
ブースの準備や呼び込みをしているとき、生徒同士がどんなやりとりをしているか。
真剣に打ち合わせしている学校もあれば、冗談を言い合いながら楽しそうに盛り上がっている学校もあります。そこには、日常のクラスや部活での人間関係がそのまま反映されているように感じます。
「発表を成功させよう」と一致団結する雰囲気の学校もあれば、
「楽しむこと」を何より大事にしているような学校もある。
どちらも魅力的ですが、わが子がどちらの空気でのびのびできそうかを考えるヒントになります。

 

クラス展示の有無が見せる“学校の自由度”

文化祭というと部活動の発表が中心になりがちですが、
学校によってはクラス単位の展示や出し物があるところもあります。こうしたクラス展示は、少し遊び心のある内容が多く、ちょっとしたゲームコーナーやおみやげ付きの企画など、どこか“お祭り”の雰囲気が強いのが特徴です。

あまりこれがあるかないかで学校の校風を示しているということまではないですが、受験生の子供からすると文化部系の展示よりも、こういった女子校なら可愛らしい装飾や手作り感ある催しが目を引き、記憶に残るようです。

 

中学生と高校生の関わり方にも注目

中高一貫校の文化祭では、どの学年が中心になっているかを見るのもおすすめです。これもどちらが主体であるかということでの良し悪しはないです。ただ、中学生が中心の文化祭では自分の子供がどんな感じになっているかをイメージしやすく、高校生が中心に運営していると、文化祭というイベントに遊びに来ているようなお客様感を感じられる場になります。ぜひそんなところも一つの観点として見てもらえるとよいかと思います。

 

保護者や卒業生の関わり方から見えるコミュニティの温度

文化祭を見ていてもうひとつ感じるのは、学校全体がどれだけコミュニティとして機能しているかです。飲食ブースや模擬店が充実している学校では、保護者の支援がしっかりしている印象を受けます。一方、卒業生が手伝っていたり、友人同士で訪れていたりすると、「この学校には帰ってきたくなる雰囲気があるんだな」と思います。

文化祭の場にいるのは、現役生だけではありません。
保護者・卒業生、その“参加している人の層”の厚みが、学校の温かさや愛校心の深さを物語るとも思いますね。通っているときよりも卒業したときに、より母校に対する想いは増えるものですね。

学校のきれいさと手入れのされ方

学校の建物はどうしても築年数による違いがあります。新しい校舎は当然きれいに見えますが、古い学校でも“手入れの行き届き方”には大きな差があります。
床や壁の状態、飾り付けの丁寧さ、掲示物の整理整頓。そういった細かい部分に、生徒たちの丁寧さや学校全体の姿勢が表れることがあります。

「古いけれど、なんだか清潔感がある」
そんな学校は、生徒や教職員が大切に空間を扱っている証拠。
文化祭ではそうした“空気の清潔感”にも目を向けたいところです。

 

自分の子供がいるイメージが湧くか?

文化祭は、学校を評価する日ではありません。「わが子がここ6年間を過ごす姿を想像できるか」それを確かめる時間です。住めば都という言葉もあるので基本的にはそこまで躍起になる必要はないと思っていますが、たとえば見学している最中に、子どもが笑顔で展示を見ていたり、自然と質問していたりする学校があれば、そこには何かしら“合う要素”があるはずです。

#物がもらえる、おいしいものが食べられるにずいぶんとまだ引っ張られますが。。。

 

文化祭は、受験のための情報収集というより、
「子どもが自分らしく過ごせそうか」を見極める時間です。
一日の見学を通して、ぜひ“学校の空気”を感じ取ってみてください。
きっと、その経験が志望校選びの背中をそっと押してくれるはずです。

 

 

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【季節行事】なぜ運動会でソーラン節? “日本の踊り文化”の魅力

秋の運動会シーズンですね。年を重ねると日本の伝統に対してなぜか理解が進むなと感じる今日この頃ですが、北海道でもないのに各所で運動会で踊られるソーラン節について、ぜひ知ったうえで、運動会でみるとまた違う魅力が見えるのでは?と。

 

 

今も色あせない「ソーラン節」の魅力

秋の運動会。校庭に響く「ヤーレン、ソーラン!」の掛け声が響き渡ります。
何年経っても変わらない、運動会の定番プログラム「ソーラン節」。

踊る子どもたちは力強く腰を落とし、全身でリズムを刻む。掛け声の迫力や、そろった動きの美しさに、観客席から思わず歓声が上がる場面も多いですよね。
それにしても、なぜこのソーラン節が、今の時代にもこれほど愛され、全国の学校で踊り継がれているのでしょうか。

そこには、日本人の根底に流れる“身体でリズムを刻む文化”と、“仲間と心を合わせる喜び”が隠れています。

 

 

 

ソーラン節の中身を少し調べてみた

今回改めてソーラン節について調べてみると、単なる「掛け声のある踊り」ではなく、かなり奥深い背景があることがわかりました。もともとのソーラン節は、北海道の日本海側に伝わるニシン漁の労働唄。網を引いたり、ニシンを船に揚げたりする動作に合わせて歌われていたそうです。歌詞の中に出てくる「ヤーレン ソーラン」は掛け声のようなもので、「やるぞ、引け!」といった気合いを入れる意味があるとか。つまり、漁の現場でのチームワークや気迫を表していたんですね。

 

そして、今私たちが運動会などで踊る「ソーラン節」は、北海道の登別市立登別第三中学校が1990年代に創作した「南中ソーラン」という新しいアレンジがベースになっています。原曲の漁師唄を土台にしながら、よりダイナミックで、見る人にも迫力が伝わるように振付が工夫されています。腰を低く落としたり、網を引くような動きをしたりするのはその名残。学校行事に取り入れられたのも、「力を合わせてやりきる」というメッセージが分かりやすく、生徒たちの成長を象徴しやすかったからだそうです。

 

地域や学校によっては、掛け声やポーズを少しずつアレンジして「オリジナル南中ソーラン」を作るところもあるようです。実際に調べてみると、よさこいソーランのように鳴子を持って踊るパターンや、衣装を現代風にアレンジするケースもありました。伝統を受け継ぎながらも、その時代や地域ごとに進化しているのがソーラン節の面白さだと思います。

 

他の踊りも少し調べてみたら、地域ごとの“想い”が見えてきた

ソーラン節の背景を調べていくうちに、ふと気になって、他の地域の伝統的な踊りも少し調べてみました。たとえば高知県の「よさこい」や沖縄の「エイサー」、そして夏の風物詩「盆踊り」。どれも“みんなで踊る”という点では似ていますが、もともとの意味や成り立ちはそれぞれ違っていて、とても興味深かったです。

 

よさこい」は、高知県で1950年代に生まれた新しいお祭りの踊り。戦後の街を元気にしようという思いから始まったそうです。鳴子を手にしてリズムを刻みながら、チームごとに衣装や振付を自由にアレンジするのが特徴で、今では全国各地に「よさこい祭り」や「よさこいソーラン」といった形で広がっています。調べてみると、もともとのソーラン節の“力強さ”と、よさこいの“自由さ”がうまく融合しているのが、現代のソーラン節のスタイルにつながっているようです。

 

一方、「エイサー」は沖縄のお盆の時期に踊られる伝統芸能で、先祖を供養するための踊りです。太鼓を打ちながら進む勇壮なスタイルや、独特の掛け声が特徴。見た目の迫力はありますが、根底にあるのは「感謝と祈り」。沖縄の歴史や精神文化が色濃く反映されています。

 

そして「盆踊り」は、日本各地に広がるお盆の行事の一つ。地域ごとに曲や振りが違い、地元の人が輪になって踊ります。調べていくうちに感じたのは、盆踊りが“みんなで一緒に”を象徴する踊りだということ。華やかさや競争ではなく、ゆるやかに人がつながる温かさがあります。

 

こうして並べてみると、どの踊りも「地域の暮らし」や「人の思い」から生まれたものなんだと実感します。ソーラン節は漁師の労働と誇り、よさこいは復興と活気、エイサーや盆踊りは感謝と供養。目的や形は違っても、“体で気持ちを表す”という点ではすべて通じるものがある気がしました。

 

 

子どもたちが夢中になる理由:声・体・心を使う一体感

ソーラン節の練習では、ただ踊りを覚えるだけではありません。
腰を落とした姿勢を保ち、声を出し、リズムに合わせて全身を動かす。
これらを何度も繰り返すうちに、自然とチームの中で「呼吸」が合ってくるのです。

体育の授業というよりも、共同制作の舞台のような感覚。
仲間と目を合わせ、声を合わせ、動きを合わせることが、子どもたちにとって大きな達成感となります。

演技が終わったあとの「やりきった!」という表情は、学年を問わず印象的ですよね。
あの表情には、「個人の頑張り」と「仲間の支え」が同時に詰まっています。

 

進化する「創作ソーラン」:伝統と現代の融合

今では、多くの学校がオリジナルの“創作ソーラン”を取り入れています。
音楽をロック調やヒップホップ調にしたり、振り付けを一部自由化したり。
中には、よさこいの鳴子や太鼓を組み合わせたハイブリッドな演出も。

一見すると伝統から離れているようでいて、実はこれこそがソーラン節の本質。
「時代に合わせて進化しながら、根っこにあるリズムと魂を残す」――
この柔軟さこそ、ソーラン節が長く愛される理由のひとつです。

 

まとめ:団結の象徴としてのソーラン節

ソーラン節は、もともと仲間と力を合わせる漁師の歌でした。
それが今、運動会という舞台で「協力」「努力」「一体感」を表現する象徴的な踊りへと生まれ変わりました。

 

秋の空の下で響く「ヤーレン、ソーラン!」。
その掛け声には、世代を超えて受け継がれる日本人のリズムと心の強さが刻まれています。

 

 

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【生活小ネタ】香りで暮らしを整える:アロマフレグランスで「気分を切り替える」

暑すぎて外に出るのも辛い夏が終わって、寒すぎて出たくなる前の秋、季節の変わり目でなんとなく体が重い――。
そんなとき、ふとした香りが気分をリセットしてくれる瞬間ってありますよね。

 

朝、コーヒーを淹れたときに立ちのぼる香ばしい香り。
洗濯物を取り込むときにふわっと感じる柔軟剤の匂い。
玄関に残るお香のほのかな残り香。

香りは目に見えないけれど、確かに私たちの心に作用する力を持っています。
今回は、そんな“香り”の力を少しひも解きながら、
アロマフレグランスを上手に暮らしに取り入れるヒントを探っていきましょう。

 

嗅覚は感情と最も近い感覚 ―― 香りが心を動かす理由

香りを感じる“嗅覚”は、五感の中でも特別な感覚です。
目や耳からの情報は、いったん理性的な思考を司る「大脳新皮質」を通ってから処理されますが、嗅覚だけは例外。

香りの刺激は、鼻から入って嗅球(きゅうきゅう)という神経を経由し、
そのまま大脳辺縁系
という“感情の中枢”に直接届きます。
ここには、記憶を司る海馬(かいば)や、感情を処理する扁桃体(へんとうたい)などがあり、香りは“思考よりも先に感情を動かす”と言われるのはこのためです。

 

たとえば、小さいころに家で食べたカレーのスパイスの香りを嗅ぐと、一瞬であの食卓の風景や母親の声がよみがえる――そんな経験はありませんか?これは、香りが「記憶」と「感情」をワンセットで呼び起こすから。香水にも同じ現象があります。“あの人の香り”を街で嗅いだ瞬間に、懐かしい気持ちがこみあげてくる。香りはまるで、時間を巻き戻すスイッチのようです。

 

 

香りと気分のスイッチ:脳と体に作用するメカニズム

香りが心を動かすのは感情だけではありません。自律神経やホルモンの働きにも関わっています。私たちの体は、「交感神経」と「副交感神経」という二つのスイッチでバランスを取っています。朝起きて活動的になるときは交感神経が優位に、夜リラックスして眠るときは副交感神経が優位になる。香りは、この切り替えをサポートしてくれる存在なんです。

 

たとえば、ラベンダーやベルガモットの香りを嗅ぐと、呼吸がゆっくり深くなり、副交感神経が活発になります。血圧や心拍数が穏やかになり、自然と「落ち着く」「眠くなる」と感じるのはこの作用。一方、ローズマリーやペパーミントなどの香りには、
交感神経を刺激して脳を目覚めさせる効果があります。頭が冴えて集中力が上がるので、朝や仕事の合間にぴったり。

また、香りは脳内ホルモンにも影響します。心地よい香りを感じたとき、人は「セロトニン」や「ドーパミン」といった“幸せホルモン”を分泌します。その結果、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑えられ、気分が安定するという研究結果もあります。

つまり香りは、単なる「良い匂い」ではなく、脳と体を同時に整えるスイッチなのです。考えごとが多いとき、頭を無理に切り替えようとしてもうまくいかないことがあります。でも、香りを変えると不思議と気持ちが切り替わる――。これは、香りが思考よりも早く脳に働きかける証拠です。

 

なかなか子供が勉強に向き合わないとか、きちんと問題が解けないという勉強の伴走中にもふとフレグランスで一呼吸もよいですよ。ビールを飲んでリフレッシュもありますが、さすがに朝や昼からビールを飲むわけにもいかないので笑

 

 

シーン別おすすめアロマフレグランス

朝のスタートに:爽やかに背中を押してくれる香り

シトラス(オレンジ・グレープフルーツ・ベルガモット)やハーブ(ローズマリー・ペパーミント)など、明るくて軽い香りは、朝のスイッチに最適。朝の支度中や出勤前、アロマストーンに数滴たらしておくだけで、「よし、今日もがんばろう」という気持ちが自然にわいてきます。

 

日中・仕事中:集中力を高めるクリアな香り

デスクワークや勉強中には、ユーカリティーツリーのすっきりした香りがぴったり。頭のもやもやを晴らしてくれるような清涼感があります。香りを強く漂わせる必要はありません。小さなアロマストーンをデスク端に置いて、ときどき深呼吸するだけでもリフレッシュ効果があります。

 

夜のリラックスタイムに:眠りを誘う落ち着いた香り

ラベンダー、サンダルウッド、カモミールなどの穏やかな香りは、副交感神経を優位にして“おやすみモード”へ導いてくれます。寝る1時間前にアロマストーンに垂らし、照明を落として静かに香りを感じる時間をつくると、心も体も自然に眠る準備が整っていきます。

 

香りを楽しむアイテムいろいろ  

アロマストーンに垂らす

私が長く愛用しているのは「アロマストーン」。電気も火も使わず、陶器や石にエッセンシャルオイルを数滴たらすだけ。熱を加えないため、香りがゆっくり自然に広がります。デスク、ベッドサイド、玄関…どこに置いても邪魔にならず、香りの強さも自分で調整しやすいのが魅力です。朝はベルガモット、夜はラベンダーなど、香りを時間帯で変えるのもおすすめ。アロマストーンには水洗いできるものと出来ないものがあります。出来ないものであっても、別の香りと併用しても特に混ざってしまうとかということは気にならないので大丈夫です。柑橘系を使うとやや跡が残る点はやむを得ないところです。

 

Amazon.co.jp: 無印良品 アロマストーン 皿付・白 直径65×30mm 02868284 : ドラッグストア

 

ティッシュやコットンで香らせる

もっと手軽に楽しみたいなら、ティッシュやコットンに1~2滴垂らす方法も。
机の引き出しに入れたり、バッグのポケットに忍ばせると、開けた瞬間ふわっと香る小さな癒しになります。

 

直接香りを嗅ぐだけでも

オイル瓶のキャップを開けて、そっと深呼吸。ほんの数秒でも香りが脳に届き、気分がリセットされます。忙しいときほど、この“香りの一呼吸”が効いてきます。

 

ほかにもこんな楽しみ方

ルームスプレーで部屋の空気をリセットしたり、お香で気持ちを静めたり、キャンドルの炎と香りを同時に楽しむのもおすすめ。ただし、慣れないうちは香りを混ぜすぎず、
一つひとつを丁寧に味わうのがポイントです。

香りを暮らしに取り入れるコツ

  • 強すぎない香りを選ぶ
     → 匂い酔いを防ぐために、ほんのり香るくらいでOK。風通しのいい場所に置くのがコツ。

  • 季節や気分で香りを変える
     → 春はフローラル、夏はミント、秋はウッド、冬はバニラ。香りも衣替えを。

  • ブレンドを楽しむ
     → たとえばラベンダー×オレンジで「癒し+明るさ」を。香りの掛け算も奥深い。

香りは理屈よりも感覚で選ぶもの。
“好きだな”と感じる香りこそが、いちばん自分に合っている香りです。

一日の中に「香りのスイッチ」を置く暮らしを

香りをうまく使うことで、部屋の空気も、自分の気分も、驚くほど整っていきます。朝はすっきりした香りでスタートを、昼は頭をクリアに、夜はやさしい香りで一日を締めくくる。たった数滴のアロマでも、気持ちの流れが穏やかに変わります。今日もアロマストーンにオイルを垂らして、深呼吸をひとつ。香りの力で、自分をやさしく整える時間を過ごしてみてください。

 

 

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【季節行事】十五夜とは?2025年はいつ?

~由来からお月見の楽しみ方までまるっと解説~

秋の夜、ふと空を見上げると、思わず息をのむような明るい月。
「そういえば、十五夜っていつだったっけ?」──そんなふうに感じたことはありませんか?子どものころは団子を積んで、ススキを飾って、「お月見」をした記憶がある方も多いかもしれません。でも、大人になるといつのまにか季節行事から少し離れてしまいがちです。

今回は、そんな十五夜の意味や由来、2025年の日付、そして気軽に楽しめるお月見の過ごし方まで。知っているようで知らない十五夜の魅力を、ゆるっと解説していきます。

 

2025年の十五夜中秋の名月)はいつ?

2025年の十五夜中秋の名月)は、10月6日(月)です。

中秋の名月太陽暦にもとづて、日付が決まります。旧暦では7月~9月が秋とされていたため、真ん中にあたる8月15日を中秋と呼びました。ちょうどこの時期に月がきれいに見えるため中秋の名月と呼ばれるようになりました。

 

十五夜=満月」と思われがちですが、実は毎年必ずしも一致しません。
旧暦の8月15日が十五夜の日にあたるため、太陽暦では年によって日付がずれるのです。月の満ち欠けの周期(29.5日)と、カレンダーのズレが原因で、
中秋の名月なのに、満月じゃない」ということも珍しくありません。

それでも昔の人々は、「この夜こそ月が一番美しい」と感じたのでしょう。
欠けていても満ちていても、その時の月を愛でる――そんな感性が、十五夜の原点です。

 

ちなみに今年は翌日の10/7が満月です。なので見かけ上はほぼ満月に見える明るい夜になるかと思われます。

十五夜の由来と意味:月に感謝する日

十五夜」は旧暦の8月15日にあたる日。
この時期は稲の穂が実り始め、里芋や栗など秋の収穫が豊かになる頃です。

昔の人々は、自然の恵みに感謝しながら豊作を祈るため、月にお供えをしていました。そのため十五夜は「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれます。

平安時代には、貴族たちが舟を浮かべて月を眺め、和歌を詠み、酒を酌み交わすという優雅な風習もありました。それが次第に庶民の間にも広がり、収穫を祝う行事として定着していったのです。月を神聖な存在としてあがめ、自然とともに暮らしてきた日本人らしい文化ですよね。

 

お月見の楽しみ方:家でも外でも

・家で楽しむ「お月見」

一番手軽なのは、自宅でのお月見。
テーブルにお月見団子を並べ、ススキを飾るだけでも雰囲気が出ます。

ススキには「魔除け」や「稲穂の代わり」という意味があり、
本来は稲の実りに感謝する象徴でもあります。

小さなお子さんがいる家庭なら、白玉粉で団子を丸めて一緒に作るのも楽しい時間。

 

・外で楽しむ「月見時間」

せっかくなら、ベランダや庭先に出て夜風を感じてみましょう。
空気が少し冷たくなり始める秋の夜は、まさに月見にぴったり。

レジャーシートを敷いて、軽くお茶やスイーツを持ち寄る「お月見ピクニック」もおすすめです。空を見上げながら、日常の慌ただしさを少し忘れる時間――
そんな穏やかな夜を過ごすのも十五夜らしい楽しみ方です。

秋のこの時期は、天気もはっきりしない日も多いため天気の良くない日もありますが、そんな日でも感謝を込めて雲の向こうにあるお月様を見上げるということも大事にされてきたようです。

 

・余談ですが・・・

以前紹介したアニメのYAIBAでは、月からかぐや姫が襲ってきます笑

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お月見団子と「芋名月

十五夜といえば、やっぱりお月見団子。
十五夜にちなんで十五個並べるのが基本とされます。

団子をピラミッド状に積むのは、秋の実りの感謝を月に伝えるために積み上げるという意味があるそうです。地域によっては、あんこをまぶしたり、平たい形にするなど、少しずつ違いもあります。

また、「芋名月」と呼ばれるように、里芋やさつまいも、栗を供える風習もあります。秋の味覚を楽しみながら、自然に感謝するというのが昔ながらのスタイルです。最近では、コンビニやカフェでもお月見スイーツがたくさん登場します。「お月見スイーツ」で検索すると、毎年たくさんの投稿が並びます。手作りでも、市販のスイーツでも、「月を感じる食べ物」で秋の夜を彩ってみるのもいいですね。

 

百人一首に詠まれた“月” ― 古人の感じた十五夜の心

お月見といえば、古くから日本人が親しんできた風雅の象徴。
その感性が色濃く残っているのが『百人一首』です。実はこの中には、「月」を詠んだ歌がいくつも登場します。

 

最近子供が受験勉強で平安時代をやっていることや、ドラマ”ちはやふる”などの影響もあってちょっと調べてみました。

 

たとえば、秋の夜の寂しさを詠んだ有名な一句に、

秋風に たなびく雲の たえ間より
もれ出づる月の 影のさやけさ
左京大夫顕輔)

秋風にたなびく雲のすき間から、ふと顔をのぞかせる月の光――。
まさに「十五夜」の静けさを感じさせる一首です。煌々と照らす満月ではなく、雲間からのぞく淡い光に“情緒”を見いだすのが、古人の美意識。現代の私たちが「雲で隠れて残念」と感じる瞬間も、昔の人にとってはむしろ“風情”のある場面でした。

 

つづいて、

月見れば ちぢにものこそ 悲しけ
わが身一つの 秋にはあらねど
大江千里

 

月を見ると、あれこれきりもなく物事が悲しく思われる。私一人だけに訪れた秋ではないけれど。

 

今年のような暑い夏は特にですが、季節がすっかり変わって訪れる冬の前に、寂しさを感じつつ、なぜかいろいろと振り返ったり思い出に浸るにはとても良い季節です。月の形も空気が澄むことで輪郭がはっきりみえたり、日が短くなるのを感じることで明るさを感じたりもしますね。

 


百人一首に詠まれた月の情景は、千年以上の時を越えても変わらぬ人の心を映しています。もし今年の十五夜、静かな夜にひとりで月を眺める時間があるなら、そんな古人の心に少しだけ思いを馳せてみるのも素敵かもしれません。
スマホを置いて、ただ月を見上げる――。それだけで、日常の喧騒が少し遠のき、自分の中に静かな“余白”が戻ってくるような気がします。

 

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十三夜も忘れずに:「片見月」にならないように

十五夜とセットで覚えておきたいのが「十三夜(じゅうさんや)」。
旧暦の9月13日にあたり、2025年は11月2日(日)です。十五夜だけ見て十三夜を見ないことを「片見月」と呼び、昔は縁起が悪いとされていました。

十三夜は、十五夜ほど明るくはないけれど、どこか柔らかく穏やかな月が楽しめる日。
二度のお月見を味わえるのも、日本らしい風情ですよね。

 

まとめ:月を見上げる時間を少しだけ

十五夜は、ただの季節行事ではなく、自然や一年のめぐりに感謝するための日。

忙しい日常の中でも、ほんの数分だけでもいいから月を見上げる時間をつくることで、心が少し落ち着くかもしれません。お団子を並べて、ススキを飾って、月を眺める。
それだけで、いつもの夜がちょっと特別な時間になります。

 

2025年の十五夜は10月6日(月)。
晴れても曇っても、今年はぜひ夜空を見上げてみてください。
きっと、静かな光の中に、秋の訪れを感じられるはずです。

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。
この記事が少しでも「便利」と「日常」の関係を考えるきっかけになればうれしいです。

【生活小ネタ】種類や飲み方で変わる、ビールの楽しみ方

~自分に合う一杯を見つけよう~

やっと秋模様になってきましたね。

食欲の秋、おいしい食事のお供にビールといきましょうか!

 

 

ビールとひとことで言っても、その種類や飲み方によって体験はまったく変わります。苦みを楽しむ人もいれば、香りを堪能する人もいる。あるいは暑い日の一杯と、食事と合わせる一杯とでは、同じ銘柄でも印象が違います。
今回は、ビールの「スタイル」「飲み方」「シーン別の楽しみ方」に焦点を当てつつ、日本の大手ビールメーカーが出している定番商品も交えながら紹介していきましょう。

 

everydaysukilog.nabetunaghetti.com

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1. ビールの主要な種類

ビールのスタイルは世界に100種類以上あるといわれますが、日本でよく飲まれているのは大きく以下の3つです。

(1)ラガー(ピルスナー

(2)エール

(3)黒ビール(スタウト、ポーター)

  • 特徴:ローストした麦芽の香ばしさと甘苦さ。

  • 食事と合わせるより、単体でじっくり楽しむ人が多い。

  • 代表銘柄:

こうして見ると、日本の大手メーカーも「ラガーの安定感」を基盤にしつつ、エールや黒ビールを徐々に広げているのがわかります。

 

2. 飲み方で変わる味わい

同じ銘柄でも、注ぎ方や温度で味わいはガラリと変化します。

(1)グラス vs 缶・瓶のまま

  • グラスに注ぐと泡が立ち、香りの揮発が進みやすい。

  • 泡は酸化防止のフタの役割を果たすため、ビールが「最後までおいしい」。

  • 瓶や缶のまま飲むと、炭酸の刺激は強めに残るが、香りは閉じ込められたまま。
    「アサヒ スーパードライ」はグラスで香りを楽しむより、缶のままキレを感じる飲み方も合うといえます。

(2)温度による違い

  • ラガー:しっかり冷やす(4〜6℃)と爽快感が際立つ。

  • エール:少し高め(8〜12℃)が香りを引き出す。

  • 黒ビール:さらに常温寄り(12〜15℃)で、コクや甘みをより感じやすい。

例えば、**プレミアム・モルツ〈香るエール〉**をキンキンに冷やすと香りが閉じてしまうので、冷蔵庫から出して少し置いてから飲むとベストです。

3. 食事とのペアリング

料理とビールを合わせると、お互いの魅力が引き立ちます。

  • ラガー系(スーパードライ黒ラベル:唐揚げ、餃子、焼き鳥など脂っぽい料理に最適。

  • エール系(香るエール、一番搾りエールタイプ):パスタ、チーズ、ハーブを使った料理と相性抜群。

  • 黒ビール(スタウト系):チョコレートケーキやバニラアイスなどスイーツとの組み合わせもおすすめ。 

日常献立とビールのペアリング

1. 和食系の夕食

  • 献立例:焼き魚、冷ややっこ、漬物

  • おすすめビール

    • キリン 一番搾り … 麦の甘みがしっかりしているので、あっさりした和食の旨みを引き立てる。

    • サッポロ 黒ラベル … バランスの良さで、魚の脂や醤油の味わいにも負けない。

「ごはん代わりの一杯」という感覚で合わせやすい。

2. 揚げ物やこってりメニュー

家族で唐揚げの日は「スーパードライ」、ちょっと贅沢にトンカツなら「プレモル」という選び方も◎。

3. 麺類と合わせる

  • 献立例:ラーメン、焼きそば、うどん

  • おすすめビール

    • サッポロ 黒ラベル … モチモチ麺と相性がよく、旨味を引き出す。

    • アサヒ スーパードライ … 背脂ラーメンや濃い味噌ラーメンの後にゴクッと飲むと爽快感抜群。

麺類+ビールは「休日の昼飲み」にも合う組み合わせ。

4. 洋食メニュー

  • 献立例:ハンバーグ、パスタ、グラタン

  • おすすめビール

    • サントリー 香るエール … トマトソースやチーズと相性良し。フルーティーな香りで洋食がワイン感覚に。

    • キリン 一番搾り〈エールタイプ〉 … エール特有の芳醇さがデミグラスソースとマッチ。

洋食の夜は「ビール=ごちそう飲料」になるシーン。ワイン代わりにエールを選ぶと食卓が華やぐ。

5. ごはんが進む家庭料理

  • 献立例:カレーライス、肉じゃが、生姜焼き

  • おすすめビール

    • キリン ラガービール … 懐かしい苦みと力強さが、スパイスや醤油味と好相性。

    • サッポロ 黒ラベル … どんな家庭料理にも合わせやすい万能選手。

「今日は定番家庭料理だから、黒ラベルで安心感」という選び方もあり。

6. デザートや軽いおつまみ

  • 献立例:チーズ、ナッツ、チョコレート

  • おすすめビール

    • サントリー プレモル〈黒〉やアサヒ スタウト … デザートの甘さにロースト香がマッチ。

    • サッポロ エビス(黒) … チョコやナッツと合わせると「大人のおやつ時間」に。

甘党にもおすすめのビールの楽しみ方。

 

まとめ(ペアリングの使い分けのコツ)

  • 揚げ物やこってり料理 → キレ重視のスーパードライ

  • 和食や家庭料理 → バランス型の黒ラベル or 一番搾り

  • 洋食やチーズ料理 → 香りを楽しむ香るエールや一番搾りエールタイプ

  • 甘いデザートやチョコ → 黒ビール(エビス黒やスタウト)

「今夜の献立に合わせて銘柄を変える」だけで、ビールの楽しみがぐっと広がります。

締め

ここまで3回にわたって、ビールの歴史、造り方、そして飲み方の工夫を紹介してきました。毎日の晩酌で飲む「いつもの一本」も、背景を知ればもっと味わい深くなります。
日本の大手ビールに親しみつつ、クラフトビールや海外ビールに挑戦するのもよいでしょう。

次にビールを手に取るときは、「今日はどんな温度で?どんな料理と?どんな気分で?」と少しだけ考えてみてください。
その一杯が、きっと今までより豊かに感じられるはずです。

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。
この記事が少しでも「便利」と「日常」の関係を考えるきっかけになればうれしいです。